不純物混合錫の再利用

錫ロウ(ハンダ、無鉛ハンダの錫合金)が付着した個所のものは、純錫とは分けて小さく固形化し、ゲージの型やオブジェ系、板作品裏側の補強部分、表面に関係の無い建築系の部材に、純錫で薄めて再利用している。器では使用していない。貴重な錫なので、不純物混じりの酸化錫以外は無駄が無いように。陶芸の釉薬には酸化錫が使えるが。
鉛は錫より重いため、上澄みをすくえば純錫に近いのかもしれないが、鍋の深さも必要だろうし確実性も自分には低いだろうから、全て不純物として固形に小分けしている。

講座での生徒さんから回収する錫の不要部分については、ロウの付着していない部分のみに徹底して回収しているが、明らかにロウの使用していない板の切れ端以外は、不純物行きにしている。生徒さんを信用していないわけではないが、うっかりもあるので。少し信用していない  かも。確実性を取る。

今、夜の部で進めている全体課題の銚子(酒器)が終了すれば、小さな鋳込みを開始するつもりでいる。不要な純錫の切れ端は、今後は鋳込み作品の重量と交換できるようにするため、貯めていく方が良いかな。
今年いっぱいで長く長く掛かっている銚子は終了し、来年からは音の出ない鋳込み小物制作も加えて、熔けた錫を流し込む鋳込み作業以外は、ご自宅でも出来るものを増やす予定でいる。